海外投資とは国外の不動産や、株式、債券など様々な金融商品に投資を行うことで資産運用を行う事です。
例えば株式ひとつとっても、国内投資では日本の株式市場に上場している企業の中から投資先を選ぶしかありませんが、海外投資の場合は国を問わず、自分が優秀で収益性も将来性もあると考える企業の株式に投資をすることが可能になります。

国内の景気が低迷している場合、多くの日本企業は当然その影響を受け、経営も低迷しがちです。
そのような場合、日本よりも勢いを持ち、現在国際市場をリードしている海外の会社に投資を行えば、国内の経済状況に必ずしも連動しない利益を狙うことが可能となります。これは株式や債券のみならず、不動産についても同様です。

また税制も国によって大きく異なり、なかでもタックスヘイブン*(オフショア)と言われる低税率国では、法人税、所得税、また間接税も非常に低く設定されており、そのような地域に所在する金融機関が組成し販売する商品は、低税率の恩恵を受けて、法人税が安い分、お客様に還元する配当を高くすることが可能です。
例えば、香港の法人税の最高税率は16.5%。日本の法人税の最高税率は38%。この差は21.5%です。
これが配当に回る余地となります。タックスヘイブンの金融商品は利回りが高い大きな理由のひとつです。

かつて日本人は自由に海外に財産を持ったり預金をする事ができませんでした。
それが1998年の外為法改正により、現在では合法的に海外で投資を行えるようになりました。
実際現在でもアメリカなどのように海外の投資商品を自由に投資できないよう規制をかけている国はたくさんあります。
それに比べると我々日本人は非常に恵まれていると言えますね。

しかしよく海外投資は税金対策にもなるので有利だというお話を耳にしますが、これは正確には間違いです。
日本には現在タックスヘイブン税制という制度がありまして、これは簡単に説明しますとタックスヘイブンなどの低税率国で投資収益を得た場合、その国の税率が適用されるとともに、日本の税金との差額を日本で納税する義務が課されます。
ですので税金の低い国で投資をしたので、税金が低く済むわけではなく、税金は日本で投資をした場合と代わりません。
投資家に有利な部分は、先述した通り、タックスヘイブンでは法人税が低く設定されているため、その法人が低税率で生み出した利益をお客様に還元できることにより、高配当を可能にした商品を生み出せるという点にあります。

*タックスヘイブンTax Havenは「租税回避地」という訳語のとおり、所得税・法人税・資産課税・相続税などが極めて低いか、まったく存在しない国や地域のことをいいます。

 

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